辻󠄀 宏康市長インタビュー｜医療・教育改革から「日本一のトカイナカ」へ
2025年6月の選挙で5期目の当選を果たした和泉市・辻󠄀宏康（つじ ひろみち）市長。「和泉市の魅力」や「これからのまちづくり」について、市長自身の歩みとともに伺いました。その語り口からは、和泉市を誰よりも愛し、市民一人ひとりの笑顔を原動力に進む姿勢が伝わってきます。
生き方の変化——山登り型から川下り型へ
市長は自身の生き方を「山登り型」（目標を掲げて登り詰める）から、「川下り型」（周囲の人の笑顔を大切にしながら流れに沿って進む）へと変えたと語ります。就任当初の挑戦型から、今は“市民とともに進む市政”を重視する姿勢へ。3期目で計画した施策を4期目で着実に実行し、5期目ではその成果を未来へとつなげています。
これまでの主要な成果
1. 医療改革：経営再建と機能強化
かつての和泉市立病院は、経営難により救急医療が休止していました。市長は民間委託による再生を決断し、移転・建て替えを経て「和泉市立総合医療センター」として再スタート。その結果、開院当初42名だった医師数（常勤換算）は153名に増加し、約15億円の赤字が約20億円の黒字へ転換。市民からも高い評価を受けています。
2. 教育改革：小中一貫教育の推進
教育分野では、市全体で小中一貫教育を推進。2017年に開校した「南松尾はつが野学園」がモデル校となり、好評を得ています。さらに2025年4月には槇尾学園が開校し、教育の一貫性と地域連携を深めています。今後も令和9年（2027年）に「（仮称）富秋学園」の開校が予定されており、教育改革は進化を続けます。
現在進行中の都市整備と未来構想
1. JR阪和線「北信太」駅前整備
市長はJR阪和線沿線を、より魅力ある地域へ発展させる都市整備を推進中。特に北信太駅前では、バスやタクシーが乗り入れやすい駅前ロータリーを新設予定です。商業施設との連携によって、地域の利便性と賑わいを両立させる狙いがあります。
2. 住宅再編とアリーナ構想
市営住宅の建て替え・集約を進め、跡地には観客席を備えたアリーナ建設を構想。コンサートやイベントなどを通じて地域交流を促し、街の新たな拠点として育てる計画です。「暮らしの安心」と「文化の活力」が共存する街を目指しています。
5期目の重点方針——3つのまちづくり目標
- 安全で安心して暮らせるまち： 防犯・防災の充実で、市民が安心して暮らせる街に。
- 活力ある元気なまち： 地域産業や商業を支え、働く場と賑わいを創出。
- ワクワクする夢のあるまち： 子どもや若者が未来に希望を持てるまちを育む。
これらの方針のもと、子育て・教育・医療・福祉・防犯・防災といった市民生活に直結する施策をさらに充実。加えて、環境や産業振興にも取り組み、総合的な市政運営を進めています。
目指す都市像——「日本一のトカイナカ」
和泉市は大阪市内からも関西国際空港からも約25分という好立地。市長が掲げる都市像は、都会の利便性と自然の豊かさを併せ持つ「日本一のトカイナカ」です。都会でも田舎でもない、“ちょうどいい暮らし”を提供するまちとして、「訪れた人が好きになり、やがて住みたくなる和泉市」を目指しています。
市長メッセージ
「まちづくりは山登りではなく、川下りのように——流れに身を任せながら、市民と一緒に笑顔で進みたい。和泉市の魅力を未来につなげ、皆さんとともに“日本一のトカイナカ”を創っていきたいです。」
動画でチェック！
辻󠄀宏康市長が語る和泉市の魅力と未来像は動画でご覧いただけます。
▶ 和泉市 辻󠄀市長インタビュー【ぱど ジモ突インタビュー】
