是枝綾子町長インタビュー|住民参加と子育て支援でつくる“あたたかいまち”忠岡町の未来
2025年5月に就任した是枝綾子町長。「日本一小さいけれど温かいまち」として知られる忠岡町で、町長は“住民の声を聞くこと”を最も大切にしています。タウンミーティングなどを通じ、住民が主体となってまちを動かす――そんな新しい町政の形を描いています。
まちづくりの基本方針——住民とともに歩む町政
是枝町長が掲げるのは、住民と行政が一緒に考え、動く「参加型のまちづくり」です。「皆さんのお声を聞きながら、忠岡町をより良くしていきたい」と語る町長の姿勢には、住民との距離の近さがにじみます。就任後すぐにタウンミーティングの開催を検討し、対話の場づくりを進めています。
I. 早期実現をめざす公約
子育て世代を支えるまちへ
是枝町長が最優先に掲げるのは子育て支援。子どもの人口減少が進む中で、「子どもの声が響くにぎやかなまち」を取り戻すための政策を打ち出しました。その中心が小中学校の学校給食無償化です。「家庭の経済的負担を軽くし、町全体で子育てを応援したい」との思いから、早期実現をめざしています。
II. 現在の課題と継続的な取り組み
1. 高齢者の健康と福祉
忠岡町では高齢化が進む中、町長は“健康で長生きできるまち”をめざしています。健康づくりや社会参加の機会を増やし、介護予防にも積極的に取り組む方針です。「いつまでも元気に、地域の中で笑顔で暮らしてもらいたい」と語ります。
2. 商業の再生と地域経済の活性化
「シャッターが閉まったままの通りを、もう一度にぎやかに」――。是枝町長は、地元商工会や事業者との連携を深め、商業の再生とまちのにぎわい回復をめざしています。若者や子育て世代が集まりたくなる、活気あるまちづくりを推進中です。
3. 公共サービスと生活支援
- ゴミ処理の広域化
周辺自治体と連携し、効率的で環境に優しい処理体制を整備。住民と意見を交わしながら最適な形を模索しています。 - 下水道料金の軽減
住民全員が利用するインフラだからこそ、「少しでも助けになれば」と、負担軽減の仕組みを検討しています。
III. 忠岡町の魅力とまちの誇り
歴史と文化を感じるスポット
忠岡町は小さなまちながら、豊かな歴史と文化を誇ります。忠岡神社は町のシンボル的存在で、毎年10月の秋祭りでは4台の地車(だんじり)が走る迫力ある光景が広がります。さらに、公益財団法人正木美術館には国宝3件、重要文化財13件が所蔵され、東洋美術の収集では世界的にすぐれ、その研究に果たしている役割は大きく、国内外から注目を集めています。
小さくても豊かな“食のまち”
忠岡町は“日本一小さなまち”でありながら、地元で親しまれるスイーツやグルメのお店があります。町内にはグルメマップが整備され、散策しながら地元の味を楽しむことができます。若い人や家族連れにとっても、気軽に訪れて楽しめる“コンパクトで豊かなまち”として人気が高まっています。
IV. これからの忠岡町——住民と描く未来
是枝町長が目指すのは、「住民が主役のまちづくり」。子どもから高齢者まで、誰もが安心して暮らせる環境を整えるとともに、住民一人ひとりがまちの未来に関われる仕組みを築いていきます。「日本一小さいけれど、誰よりもあたたかいまち」――その想いを胸に、忠岡町の新たな一歩が始まっています。
動画でチェック!
是枝綾子町長が語る忠岡町の魅力と未来への想いを、動画でご覧ください。
▶ 忠岡町 是枝町長インタビュー【ぱど ジモ突インタビュー】